新春経済懇談会・会員懇談会

2017.11.9(木)第44回北陸地方経済懇談会 金沢市

公開日時:2017/11/09

 (一社)日本経済団体連合会との第44回北陸地方経済懇談会を、ホテル日航金沢で開催した。『北陸の成長戦略~GDP600兆円経済への道筋~』を基本テーマに、経団連から榊原定征会長はじめ約30名、当連合会から約130名が出席した。

 経済懇談会あいさつで、久和会長は北陸地域の成長戦略の為には、①北陸新幹線の大阪までの早期全線整備を始めとした交通インフラの整備②人材・企業の東京一極集中の是正が必要であると訴えた。

 続いて経団連榊原会長は、経団連の活動報告を行い、GDP600兆円に向けた成長戦略として、Society5.0(超スマート社会)の実現が最優先課題であると述べた。

 懇談会では、「国土強靭化と交流人口の拡大に不可欠なゴールデンループ」のテーマのもと、北陸新幹線の大阪までの早期開業は、災害時における東海道新幹線の代替機能、および今後増加するインバウンド需要を日本海側に送り込むなど交流人口の拡大に不可欠なものであるなど意見交換が行われた。

 「地方創生のモデル地域を目指す」のテーマでは、先端技術の推進による地域産業の拡大や高まる人手不足感に対して北陸の魅力を十分に発信して、特に女性活躍に向けた環境の整備が必要であるなどの提言があった。また、経団連と昨年より進めているマッチング事業についても、進捗状況を紹介し、今後更に連携を深めていくことを確認した。

 その後行われた記者会見で、榊原会長は北陸新幹線について①三大都市圏との広域経済圏の実現②ゴールデンループを活用した広域観光の推進③非常時における東京・大阪間のバイパス機能について指摘し、早期整備に向け期待を示した。