新春経済懇談会・会員懇談会

2023年度会員懇談会（福井会場）は福井県県民ホールにて、オンライン配信を併用して開催した。

今年度の会員懇談会は「北陸近未来ビジョン」で掲げる「スマート・リージョン北陸の実現にむけて」を統一テーマとし、今回の福井会場では「デジタルトランスフォーメーション(ＤＸ)」をテーマに講演会を行った。

金井会長は開会挨拶で会員懇談会の意義に触れ、「ビジネスの先進事例に関する講演を聴き、会員同士が北陸経済のあるべき姿について語りつつ、互いの交流を深めて欲しい」と述べた。

講演では、河合永充 福井県永平寺町長が、廃線跡地を活用した「永平寺参ろーど」で開始した日本初の「レベル４自動運転（特定条件下での完全自動運転）サービス」に加え、自動運転実用化までの間、地域住民が運転手を担い、生活の足となっている「近助タクシー」サービスなど、デジタル・非デジタルサービスを上手く組み合わせ、社会課題の解決を図った経緯や苦労について、映像を交え、分かりやすくご説明いただいた。

小泉晶裕 (株)アイシン ＤＸマネジメント部長には、巨大企業グループの分社経営からグループ経営への変革を進める中、使命感と情熱を持って会社の生き残りをかけたＤＸとして、組織横断的に12万人が一体となり、まず自分達で始める取組みについてご講演いただいた。生産管理プラットフォームや、ベテラン作業者の動作のデータ化による新人への技術伝承、良品のデータを活用した外観検査等、あらゆる現場でデジタル技術を活用した同社の先進事例の数々をご紹介いただいた。

庵副会長による閉会挨拶の後、交流会が開催され、会員が交流を深めた。