平成21年11月10日(火)福井市内のホテルにおいて、(社)日本経済団体連合会との「第36回北陸地方経済懇談会」が、「経済の安定成長を目指した新たな国づくり・地域づくり」を基本テーマに開催され、経団連
御手洗会長、当連合会 新木会長をはじめ約120名が参加した。
懇談会では、広域交通ネートワークの整備促進、社会保障制度の確立、地球温暖化対策、雇用の安定と創出、地方分権等について意見交換が行われた。
北陸新幹線について、当連合会 川田副会長は「福井延伸なくして、福井、北陸の活性化、経済発展は考えられない。不退転で進める。」と必要性を訴えた。
経団連の渡副会長からは、「北陸新幹線は北陸だけでなく国にとって極めて重要なプロジェクトであり、着実な推進が必要。経団連としても福井、大阪までの認可、着工を目指す北経連の活動を全面的にバックアップする」との発言があり、当連合会の活動を支援する考えが示された。
懇談会後、記者会見に臨んだ御手洗会長は、「北陸企業は、技術レベルの高い先端企業が多い。産業クラスターや産業連携、人材育成を通じて、在来の産業の活性化、新産業の創生が期待される。北陸地域は、地政学的にアジアとの交流に有利であり、将来、発展する要素、潜在力がある」と期待を寄せた。
また、新政権に対する新幹線建設促進のアプローチ方法を問われた新木会長は、「新政権に北陸新幹線の経緯をよく知っていただくことが理解につながる。北陸新幹線は、全国新幹線鉄道整備法に基づき、昭和48年整備5線のひとつとして決定。『北陸圏広域地方計画』における『環日本海時代の中枢拠点』実現の根幹となる重要国家プロジェクト。これからは地方の時代であり、地方を重視する上で大事なのが新幹線。喫緊の課題である『福井までの延伸と敦賀駅整備』の工事認可を、三県や日本経済団体連合会等、他の経済団体とも連携し、政府・与党に要望していく」と答えた。
なお、懇談会に先立ち、経団連の出席者約20名と新木会長は、福井市の清川メッキ工業鰍訪問。電子部品の小型化・省力化に不可欠な「ナノめっき」接合技術の開発や製造工程、「環境に配慮しためっき処理技術」の取組みについて清川社長らの案内により視察した。
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北陸経済連合会 新木会長 |
(社)日本経済団体連合会 御手洗会長 |
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