北経連の活動

　北村委員長は冒頭挨拶で、海外に比べ国内の自動化設備投資は遅れているが、北陸に多い世界でも有数の機械設備メーカーを活用するなどＤＸによる自動化を進め、生産性向上に繋げることが北陸経済にとって重要だと述べた。

　事務局からは、デジタル人材育成講座、スタートアップとのオープンイノベーション、「北陸のシェアトップ150」改訂など今年度の取組みについて報告した。

　委員からは、各団体のＤＸ推進支援の取組み、北陸地域全体のデジタル化の底上げ、サーキュラーエコノミー等カーボンニュートラルの取組み、人手不足に対する委員会間の連携等について発言があり、今後の事業活動に鋭意反映させていくこととした。

　㈱スギノマシン執行役員ＲＩ事業部長 大西武夫氏が「スギノマシン流のＤＸ取組による競争力強化」と題して講演し、組織を横断したＤＸ推進方法や、工場の稼働状況・生産実績を一元管理できるシステムの自社開発・導入により生産性向上を果たした事例を紹介した。また、今後は生成ＡＩ技術を効果的に導入し、ＤＸとＣＸ（顧客体験価値）の両輪を回し、更なる競争力強化を図りたいと述べた。

　参加者からは、ＤＸ人材の育成、顧客ニーズを捉えた製品展開に関する質問があり、同席した㈱スギノマシンの杉野社長は、従来のものづくり手法では差別化が難しくなったことを受け、ＤＸに取り組みはじめ、製造、営業、サービスが組織として一気通貫となるソリューションビジネスに繋がったと回答した。