国・地方自治体との懇談会

第51回三県知事との懇談会(2024.8.23福井市)

公開日時:2024/08/23

日 時:8月23日(金)14:00~16:30
場 所:コートヤード・バイ・マリオット福井(オンライン併催)
参加者:105名(来場82名、オンライン23名)

 金井会長は開会挨拶で、北陸新幹線敦賀開業等の外部環境の変化を踏まえ、様々な課題に対し、「北陸は一つ」の理念のもと三県と一体になって取り組みたいと意気込みを語り、協力を求めた。

 懇談では、北経連が3つのテーマについて問題提起し、各知事が発言した。

①「能登半島地震からの復旧・復興」

 石川県の馳知事と富山県の新田知事は、復旧状況について報告した。馳知事は、近隣県や国の支援も力に復旧・復興を加速させたいと述べた。また、福井県の杉本知事は、珠洲市等への支援策とあわせ、能登半島地震を踏まえた防災計画見直しの動きについて紹介した。

②「北陸新幹線を活用した北陸の地域力向上策」

 杉本知事は、観光客の大幅な増加に触れ、更にインバウンド観光を強化したいと述べた。また、三県合同で初開催した「女性活躍サミット」にも触れ、地域力向上を図る上で女性活躍・三県連携は不可欠と強調した。馳知事は、三県企業の合同説明会による学生の北陸定着に向けた取り組みを紹介した。新田知事は、三県合同の関西圏への情報発信拠点「HOKURIKU+(プラス)」が好調なスタートを切ったことや、並行在来線の連携による地域交通網の利便性向上の取り組みなどについて紹介した。

③「北陸地域におけるカーボンニュートラルの推進」

 カーボンニュートラルの取り組みを北陸全体に拡げるため、北経連が三県合同のプラットフォーム(『カーボンニュートラルBASE北陸』)の立上げを提言したのに対し、各知事が賛同した。馳知事は、北経連が三県の触媒機能を果たし、脱炭素の取り組みを浸透させて欲しいと述べた。杉本知事は、敦賀港のカーボンニュートラルポートの取り組みを紹介するとともに、諸課題に取り組む「オープンフォーラム」を北陸地域全体に広く展開したいと提案した。新田知事は、富山県で進める水素・アンモニアのサプライチェーン構築に向け、諸課題の解決には広域的な視点が重要だと述べた。

 

 質疑応答では、「今後三県が連携して全国・世界に向け取り組みたいこと」を問われ、三県知事は揃って「インバウンド観光の強化」を挙げた。

 また、「新しい北陸に向け重視していること」としては、「二地域居住やメディア芸術」(馳知事)、「ウェルビーイング」(新田知事)、「新幹線を小浜ルートで大阪へ」(杉本知事)等を挙げ、三県の官民が共通認識を持って連携していくことの重要性を再確認し、懇談会を締め括った。