新たな価値創出委員会

　北村委員長から開会挨拶の中で労働生産性を向上させるにはDX推進やオープンイノベーションで商品・サービスの付加価値を高めていく取組みが必要と述べられた。
　委員会では「2021年度事業計画の実施状況と評価・方向性」および「2022年度事業計画(案)」について審議した。また、(一財)北陸産業活性化センターから「北陸RDX 令和3年度の事業実施状況」を紹介した。
　2021年度実施報告の中では、今年度から取組み始めた会員から情報交換テーマを募り開催した5件の北陸産学技術交流会（情報交換）の実施内容および参加者・主査のアンケート結果について報告した。アンケート結果から一定の評価を得たことから、来年度も開催することとした。
　各委員からは、IoT・AI等のデジタル化の講演会テーマ等の要望、大学の学生に対するデータサイエンス教育等の取組み、産学連携した企業の課題解決の取組みについて発言があった。

　北陸先端科学技術大学院大学学長 寺野稔氏を講師に迎え、新たな価値創出オンライン講演会を開催した。なお、本講演会は各商工会議所等の関係団体を通じて会員以外の方も聴講した。
　寺野学長からは、北陸先端大の概要、特色ある産学連携活動、最近の研究成果、地域人材育成の取組みについて紹介があった。
　産学連携活動では、URA（リサーチ・アドミニストレーター）の訪問活動によるニーズ収集、北陸三国立大学も共催となり開催したMatching-HUB北陸、経産省事業に採択された北陸RDXとの連携などの紹介があった。
　また、最近の研究成果では学内複数の研究チームが連携して研究を行っている「サイレントボイスセンシング」「超越バイオ医工学研究拠点」等、地域人材育成では「デジタル化支援センター」および「産業界と連携した博士人材育成制度」などについて紹介があった。