総合対策委員会

㈱ＦＪコンポジット代表取締役の津島栄樹氏を講師に、北海道千歳市へ進出した経緯等をご講演いただいた。ＦＪコンポジットは、静岡県インキュベーターセンターで事業を開始し、リーマンショックの影響を受けながらも、現在第3工場を設立し、生産規模を順調に拡大させている。千歳空港を中心にヒト・モノ（製品）の移動ができること、寒冷な気候が快適な作業環境を作っていること、安価で広い土地、住環境の良さについて利点等を説明いただいた。一方、地方進出の問題点として、家族の引越、引越費用、取引銀行との関係などをあげながらも、北海道進出の際の最大のアドバンテージは人材の「開拓者精神の継承」（大自然に培われた心豊かに、助け合い協力する精神）と締めくくられた。
ご講演や質疑応答の内容等を踏まえ今後の北投促の活動に取り組んでいくこととする。

富山市に進出された㈱ベクターデザイン様よりご講演いただいた。「テクノロジー×クリエイティブ」を活かした事業として、３つの柱（IoTシステム事業、ICTインフラ事業、ライブオフィスPERCH）について紹介いただいた。ライブオフィス PERCH「“立ち止まらない人たち”とともに、変化し成長するコラボレーション拠店」では、チ―ムメンバーの多様性が尊重されながら研究・調査等に取り組んでいる。そのほかPEACHのハード面での体制構築について説明があったほか、首都圏でのパーティでPEACHメンバーを交えて富山の紹介や情報交換を行うなど、富山のＰＲを積極的に行っている点についても紹介いただいた。今回の勉強会を通じ、非常に先進的にクリエイティブな取り組みをされているベクターデザインの活躍に益々の期待が寄せられた。

石川県志賀町に進出された㈱ハイレゾ代表取締役社長 志倉喜幸氏よりご講演いただいた。進出当初は資本金 1,000 万円のベンチャー企業であったが、その後志賀町にＧＰＵデータセンターを開設するなど事業開拓を進め、現在は資本金 9 億 5,600万円の企業に成長。志賀町に進出を相談していた当初、町から受けた課題に心が折れそうになったものの、町や県など自治体のベンチャー企業に対する温かい理解、補助金等の確実な支援、地元大学の紹介（共同研究）等もあり地元定着に向け着実に進んできたことを説明された。また自治体等に対して、ベンチャー企業の受入れ体制を整えていただいたことの感謝の言葉も述べられた。今回の勉強会は、企業の誘致・受入れにあたり、地元として何を大切にしていけばよいのか考えさせられる機会となった。