総合対策委員会

「能登半島地震からの産業復興・再生ビジョン
 ~2035年を見据えた能登地域の創造的な復興に向けて~」

令和6年元日に発生した能登半島地震は、石川県能登地方を中心に甚大な被害をもたらしました。今回の地震では、生活基盤だけでなく、能登の地域経済を支える産業へも大きな影響が及んでいます。

能登は以前より、急激な人口減少による過疎化・高齢化が進む課題先進地域であった一方、独自の風土・文化・地域の絆を大切にしながら、域内外との交流や豊富な資源を活用する動きが生まれつつあった地域です。

北陸経済連合会では、生活基盤の確保や災害に強いまちづくりの構築、人々が持ち続けてきた「心の豊かさ」の継承を前提に、地域の若い動きを止めることなく復旧段階から創造的な動きを促すことで、能登地域が「スマート・リージョン北陸」の先進地域となるよう、2035年頃を見据えた能登地域のありたい姿を産業面に特化し策定しました。

これまで地域で紡ぎ育ててきた能登の資源や繋がりが力を発揮し、能登の産業の創造的復興・再生、さらには成長に向け、当ビジョンが、能登の未来に携わるすべての皆様の参考になれば幸いです。

言うまでもなく、ビジョンの実現は生活・社会基盤の復旧が前提となります。
当会では、「スマート・リージョン北陸」を実現するための方策の一つとして能登の復興を位置づけ、ビジョンの実行に取り組むとともに、一日も早い復旧に向け、引き続き政府への要望等の活動を推進してまいります。