インドネシア行政官の北陸3県産業視察
インドネシア行政官の北陸3県産業視察
8月29日(月)から31日(水)の日程で、政策研究大学院大学にJICA事業の一環として研修中の現地行政官2名、及び指導教官の工藤教授の産業視察を支援した。
日華化学㈱では江守代表取締役社長CEOより同社のインドネシア進出経緯、今後の事業展開、並びに化学品産業の見通し等の説明に加え、NICCAイノベーションセンターの視察を実施した。インドネシア行政官2名より多数の質問があり、活発な意見交換がなされた。
津田駒工業㈱では高納代表取締役会長兼CEOほかから当社の50年超にわたるインドネシア繊維産業への取組み実績、工作機器のラインナップ、並びに炭素繊維市場への取組み等の説明に加え、織機実稼働を見学の上、商品開発の経緯等に関し、質疑応答がなされた。
富山市では市内交通網視察後、都市計画課を訪問し、インドネシア行政官から同国におけるTOD(公共指向型都市開発)の利害関係者視線での失敗事例を説明した。他方、同課からは2003年からの富山市の都市開発戦略とTODによるまちづくりの経緯、LRT導入の事例、 利害調整方法、並びに持続可能なコンパクトシティの実現に向けた包括的施策の紹介があり、大変貴重で有益な情報が提供された機会となった。
今回の産業視察は小規模ではあった反面、踏み込んだ熱のある質疑応答がなされ、会員企業、行政官双方にとって意義深い機会となった。