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北経連と北陸イメージアップ推進会議（富山県・石川県・福井県・北陸電力(株)・北経連）の共催により、働く女性の活躍推進セミナー「それってジェンダーバイアスです！」をオンラインで開催した。企業で働く女性を中心に参加があり、男性も少なくなく全体の35％を占めた。

前半では、東京工業大学准教授の治部れんげ氏より「それってジェンダーバイアスです！」と題して講演があった。仕事でよくある場面を事例として身近に潜むジェンダーバイアスを再認識し、そこで思考停止に陥らず、根本原因を解決することの重要性を指摘した。

後半のパネルディスカッションでは、治部氏に加え、(株)北陸銀行 取締役常務執行役員 中澤宏氏、北菱電興(株) 管理本部副本部長人事部長 高橋仁美氏、福井県 地域戦略部県民活躍課参事 田中智美氏が、ジェンダーバイアスに基づく「モヤモヤエピソード」について話し合った。田中氏は福井県で実施した女性の実態調査に基づき、女性が仕事も家事も育児も担っている実態を紹介した。中澤氏は制度だけでなく、企業風土の変革、多数のロールモデルや事例を作る重要性を指摘した。高橋氏は自身の経験を交え「私たちの世代はデコボコ道を躓きながら走ってきたが、後輩が同じところで躓かないように道をつくっていきたい」と語った。

閉会にあたって、人財活躍推進委員会の八木委員長が挨拶し、「経営者にとっては、社員一人ひとりの適所を見つけ出すことを諦めないことが、最も重要な使命である。変化のために行動することが大切」と述べた。

登壇者全員が率直に意見を交わし、有意義な時間となった。