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　米沢委員長は冒頭の挨拶で、インバウンド誘客促進の具現化に向けた「北陸版DMO」の創設ならびに観光委員会メンバーや北陸三県の経済界等で構成する「検討ＷＧ」の設置の必要性について述べた。

　委員会では「2022年度政府に対する北陸経済界からの要望書（案）」、「2022年度事業計画の実施状況」について審議した。要望書（案）に関して、オープンイノベーションでは現在主流の個人（専門家等）単位での取組みを意識した加筆や、女性活躍においては中小企業目線での支援やデータに基づいた女性流出の要因分析の重要性、観光インフラ関係では食事、移動、買物をシームレスに行えるプラットフォーム構築支援を加筆すべきなど、多くの意見が出された。このほか、米沢委員長から提案された「北陸版DMO」の創設に向けた「検討WG」を観光委員会の下に設置することについて了承された。

　審議後、金沢大学融合研究域融合科学系准教授の藤生 慎氏より「センシング技術を用いて見えてきた観光行動」と題して、心拍・瞳孔・血糖やＧＰＳの各データを用いることで観光客の国籍・時間帯別の行動指向が可視化されるなど、観光分野へのＤＸ適用の可能性に関する講演をいただいた。