北経連の活動

【報告】北経連シンポジウム「どうして進まない!?北陸の女性活躍~働く男女2,616人のホンネ~」(動画期間限定公開) 

公開日時:2024/03/06

【日時】2024年2月27日(火)13:30-15:00
【会場】ホテル金沢(オンライン併催)
【主催】北陸経済連合会
【後援】富山県、石川県、福井県、(一社)富山県経営者協会、(一社)石川県経営者協会、福井県経営者協会
【内容】
1.女性の就業意識に関する実態調査結果
   北陸経済連合会事務局


2.北陸から「出る人」「戻る人」「残る人」~なぜ都会から戻らないのか?
  福井県立大学教授 塚本利幸氏

  ・定住者・流出者・Uターン者にとって福井県への愛着については同じくらい高く、暮らしやすさへの評価も高かった一方で、
    都会へ流出した人、Uターンした人も多く、その意識調査から、域外流出の要因を説明した。
  [域外流出の要因]
  ・男性:「キャリア形成」(地元ではキャリアアップが難しいと考える人)
  ・女性:「人間関係の寛容性」(地元では自分の考えを貫いたり、多様性が尊重されたりしにくいと考える人)
  [女性の域外流出の背景]
  ・共働きなのに女性に家事・育児・介護の負担が偏っていること、
  ・アンコンシャスバイアスなどにより女性が地域や職場で活躍する場面が少ないこと
    など、複雑な要因が絡んでいる。

3.パネルディスカッション
  コマニー株式会社 人財開発部部長 小坂律子氏
  富山県 知事政策局 働き方改革・女性活躍推進室 女性活躍推進課課長 山口康志氏
  モデレーター 福井県立大学教授 塚本利幸氏

・コマニー㈱の小坂氏は、男性育休1カ月義務化や、アンコンシャス・バイアス払しょくの取組みを紹介。
・男性育休に関しては、導入にあたって社内の理解を得ることが難しく、その意義等について繰り返し話し合った。
・賃金面のデメリットが無く、分割取得などもしやすい制度とし、欠員分の業務を引き受ける部署を本社に設置するなど、
  工夫や改善を重ねている。

・富山県の山口氏は、県が主催した高校生・大学生と県内企業の女性社員との交流会について紹介。
・当初、地元企業についてよく知らなかった学生が、社員との交流を通じて、地元企業でも活躍できることを実感し、
  県内企業に抱くイメージを変えた事例を踏まえ、北陸でも活躍できると若者に伝えることが、就職の選択肢に入れてもらうために
  重要と指摘した。

・塚本氏は、仕事と家事・育児・介護といった女性の過重負担を解消する必要を指摘。
・男女の家事分担に関して、女性よりも男性の意識が変わった方が行動変容につながるという研究結果を紹介し、男性の意識改革、
  特に中間管理職の働き方を「ファミリー・フレンドリー」な働き方に転換する必要があると指摘した。

期間限定 録画配信

シンポジウムの動画を期間限定で公開しています。
申込された方に視聴用URLをご案内します。
公開期間:2024年4月10日まで
申込:https://forms.office.com/r/eA0z1G9BXa