北経連の活動

　会員大学長と北経連役員との北陸産学連携懇談会を開催し、大学からは金沢美術工芸大学の山村学長はじめ11名、北経連からは金井会長はじめ 9 名が出席した。冒頭、金井会長が挨拶し、産学連携で取り組むべき課題は多く、「スマート・リージョン北陸」の実現に向けて連携を深化させたいと述べた。

　自由懇談では「産学連携活動における重点分野と経済界・大学への期待」をテーマに、各大学が重点的に取り組む活動を紹介し、大学と経済界から双方への期待や要望について意見交換を行った。大学からは、企業との共同研究や自治体等の地域連携の事例、大学発スタートアップ、リスキル教育プログラム、産学融合研究拠点、産学官金連携プラットフォーム等の紹介があった。

　その後、北経連からＤＸ推進とデジタル人材育成、カーボンニュートラルに向けた森林研究、産学連携マッチング、理系と文系の学生比率是正、地域の人口減少問題等について発言があり、活発な意見交換が行われた。最後に稲垣副会長が閉会挨拶の中で、北経連が来年度に第六次中期アクションプラン（5 か年中期計画）を策定することに触れ、産学連携を更に活性化すべく大学の協力継続を依頼した。

　新たな価値創出委員会と総合対策委員会の共催で金沢美術工芸大学見学会を開催した。山村学長が開会挨拶と概要説明を行い、寺井学長補佐社会連携担当理事が同校の社会共創センターの産学連携・地域連携の取組みについて紹介した。

　金沢マラソンの完走メダルや菓子のパッケージ、病院のステンドグラス風装飾、眼鏡フレーム、大手ゲーム会社のキャラクターなど身近で有名なデザイン制作といった連携実績の他、卒業生の幅広い分野での活躍など同校の新たな面が数多く見られた。

　彫刻、工芸、デジタルコンテンツ等を制作する工房、学生の作品を展示するアートコモンズ、大学で所蔵する作品を展示するアートギャラリー、附属図書館等を見学し、質疑応答の後、新たな価値創出委員会 北村委員長の挨拶で閉会した。