北経連の活動

　高納委員長は冒頭挨拶で、北陸三県の企業が進出した約1,400の海外拠点のうち、中国が約560と最多である一方、中国経済の不透明さや社会構造の変化、経済安全保障の課題などを背景に、中国リスクへの対応が急務であると指摘した上で、当該リスクに対する戦略の見直しと共に今後のビジネス展開に向けた理解を深める必要性を訴えた。

本セミナーは、前回の委員会で「中国リスクが高まる中、中国ビジネスにおける日系企業の課題と戦略を考える場を設けてはどうか」との提案を受け、中国に進出した会員企業にアンケート調査した結果を踏まえ開催した。

セミナーでは、中国社会の最新動向、日本企業が直面する課題と対中戦略の変化、中国ビジネスの最新キーワードについての講演が行われた。また、講演後は、中国政府が抱える喫緊の課題や中国人の働き方に対する意識の変化についての質問が活発に寄せられ、現地の実情を反映した臨場感あふれる議論が展開された。本セミナーを通じて得られた知見が、今後の中国ビジネスの実践に役立つことを期待したい。